意見広告・議会報告
箱根山、警戒レベル引き上げ 県政報告 人的・風評被害ゼロへ 立憲民主党・民権クラブ 県議会議員 きしべ 都
箱根山(箱根町)の火山活動が活発になったとして、気象庁5月19日、5段階の噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引き上げました。これにより、活発な噴気活動が続く大涌谷の園地は全面的に立ち入り禁止となり、箱根ロープウェイも全線運休を決めました。レベル2への引き上げは2015年5月以来、4年ぶりで、県の温泉地学研究所によると、独自の観測網で捉えた微小な地震の回数は、17日は6回だったものが18日に100回ほどに急増しており、19日も地震活動が継続し、1時間に10回以上の群発地震もありました。大半が芦ノ湖の西側で発生しているということでした。
箱根山では15年4月から火山性地震が多発し、その年の6月に観測史上初の小規模噴火が発生。噴火警戒レベルは3(入山規制)となりましたが、その後、活動は沈静化し、同年11月にレベル1へ下げられています。その後も大涌谷では噴気の強い状態が続いており、火山活動は完全には終息していないとされています。
15年の火山活動活発化を教訓に、県や町などは避難計画の策定や避難誘導訓練などの対策に力を入れてきました。昨年7月には、箱根山・大涌谷(箱根町)の立ち入り規制エリア内の自然研究路やハイキングコースが延びる園地南側のエリアに全面再開を視野に入れた安全確保策として、噴石対策のシェルターが3基完成しています。
火口周辺警報の対象地域は広い箱根の中の一部のエリアであり、住民の方々は通常の生活を営まれています。人的被害ゼロはもちろんのこと、本格的な観光シーズンを迎える箱根の風評被害ゼロも重要です。今後も迅速で的確な情報収集に努め、お知らせしていきます。
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