関東学院中高ダンス部が8月18日、福島県で行われた「全国高等学校フラ競技大会(フラガールズ甲子園)」に出場し、神奈川県勢で過去最高の3位(優秀賞)に輝いた。6度目のフラ甲子園でようやくつかんだ快挙に部員は「地道な練習が結果に出て嬉しい」と喜んでいる。
同大会は今年で9回目。北は秋田県、南は沖縄県の高校26チームが参加。課題曲と自由曲で踊りを披露し、演技の構成力や表現力などを競った。
関東学院からは高校生10人が出場。息の合ったステップと曲調をとらえた表現力で審査員の心をつかんだ。衣装も工夫し、南国の明るい雰囲気が漂う課題曲ではトロピカルな黄色、情熱感ある自由曲では真っ赤な衣装で臨んだ。ブレスレッドなどの装飾品は自分たちで作り、結束力を強めた。
部長の増田結衣穂さん(3年)は「挑戦者のつもりで臨んだ」という。センターで踊った伊藤那菜さん(2年)は「緊張したが、3年生と踊れる最後の大会だと思い、誇りを持って踊った」とチームを引っ張った。
週4回の練習は学校の玄関口が活動拠点で決して恵まれている環境ではない。それでも「場所を頂けているだけで感謝」と部員は口を揃える。限られた環境で培った集中力も好結果につながった。
表現力アップ
福島県勢は今回も9校が出場。過去に最優秀賞を6回獲得するなど、他県から一目置かれた存在。映画「フラガール」の舞台でもあり、フラダンスが盛んな地域だ。関東学院も過去4回の出場で、福島県勢の高い壁に何度も跳ね返されてきた。
強豪と互角に勝負できるかを考え、出た結論が「表現力向上」と「ステップ強化」。顧問の石井奈津希教諭=人物風土記で紹介=は、表現に悩んでいる部員の手に香水をつけ、香りで曲の世界観を想像するようにアドバイス。さらに、基本のステップを反復練習。全員の動きが揃うまで繰り返し確認した。地道な努力によって、創部6年で悲願の優秀賞を手にした。
地元の声援励みに
チーム名の「ゴールデンハワイアンズ」は学校最寄駅の「黄金町」からとった。副部長の佐藤陽奈子さん(3年)は「地元の声援が活動の励みになっている」と話す。「地元への感謝を忘れずに」と浦舟町の老人ホームなどで演技を披露し、地元から愛されるチームづくりを心掛けている。
新チームの部長に選ばれた小島咲さん(2年)は「先輩方が積み上げてきたものを守り、個性あるメンバーをまとめていきたいです」と意気込みを語った。
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