「全国高等学校フラ競技大会」で優秀賞に選ばれた関東学院中高ダンス部の顧問を務める 石井 奈津希さん 三春台在勤 36歳
「生徒の輝き守りたい」
○…8月18日に行われた「フラダンスの甲子園」とも言われる全国大会でチームを優秀賞(3位)に導いた。創部6年目での快挙に、「特別な指導はしていません。部員が大会まで基礎練習を疎かにしなかったことが結果につながったと思います」と生徒を称える。
○…体育教師である両親の下、横浜で生まれ育つ。幼少期から体を動かすことが大好きで、ダンス、テニス、水泳、陸上、ハンドボールなどを経験。特に打ち込んだハンドボールは大学でもプレーを続けたいと志していたが、高校3年時に前十字靭帯を損傷し断念。無理がたたってのけがだった。「子どもたちをけがから守り、輝き続ける手助けをしたい」。この時、漠然と抱いていた「体育教師」の夢が明確になった。日体大進学後は「元来、踊りが好きだった」とフラダンスに没頭した。
○…10年前に関東学院へ赴任。「ダンス部の顧問に」と熱い思いを持って来たが、当時はダンス部がなくマーチングバンド部などの顧問を担当。どれも未経験で指導に悪戦苦闘したというが、生徒から感謝の言葉を掛けられたことで、技術面だけが指導ではないと実感。その後、熱意が学校へ届き、ダンス同好会を創立。日ごろの功績が認められ1年で部へ昇格した。
○…夫と義理の両親も体育教師。「結婚式はウエディングドレスではなくジャージー姿で」と冗談を交わしたと笑う。現在は小3と小1の子を持つ母であり、お腹の中には新しい命を授かっている。子どもたちはすでにサッカーや体操といった多くの競技に触れているが、「スポーツ以外も興味を持てばチャレンジしてほしい」と願う。「運動が苦手な生徒にも寄り添う指導を心掛け、年齢を重ねても健康であり続けてほしいです」。その熱き思いを後世に伝えていく。
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