横浜英和学院の事務長で県私立学校教育功労者表彰を受賞した 大澤 和彦さん 蒔田町在勤 62歳
初心を忘れず日々成長
○…私立学校の教育振興を図るため、他の模範となる顕著な功績をあげた教育者などに贈られる表彰を受賞。事務員として34年間、縁の下から学校をサポートしてきた。「大したことはしていないですよ」と謙遜するも、「コツコツと積み重ねてきたことが認められたのは素直に嬉しい」と笑顔がこぼれる。
○…川崎市出身。大学卒業後は2年半、建築材料などを販売する大手企業に勤務。サッシを売る営業マンとして縦横無尽に駆け回った。営業先で「忙しいから帰れよ」といった厳しい言葉を浴びる中で培った力が「相手の要望を察知すること」。営業先の倉庫を清掃するなど、サービス精神で信頼を得た。「自分は何を求められているか」を意識すると、自然と結果がついてきたという。「お客さんとプライベートでも交流する仲になれた時は、自分を認めてくれた感じが伝わり、嬉しかった」
○…事務長の傍ら、神奈川県私立中学高等学校事務長会の会長も担う。78校のまとめ役として、学校同士の架け橋となっている。学校の方針や制度は違えど、生徒指導や教職員の働き方など、悩みの種は似ているという。「他校は良きライバルであり、同じ悩みを共有できる仲間でもある。アイデアを出しながら、一緒に成長していきたい」と思いを語る。
○…施設管理からクレーム対応まで、事務長の仕事は多岐にわたる。どんな話にも親身になって聞く姿勢は、営業マン時代を彷彿させる。事務員を続けてきた原動力は、子どもたちの笑顔を守りたいという責任感。「元気に登下校する姿に勇気づけられる」とにっこり。「初心を大切に」がモットー。持ち前の「思いやりの心」を生かし、今後も学校を生徒や保護者とつなぐ。
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