まちのお医者さんが教えます コラム【9】 漢方について学びましょう! 意外と知られていない漢方薬
漢方のルーツは中国にあり、6〜7世紀に朝鮮半島を経由して日本に伝わったと言われています。食物や鉱物、かきの貝殻などの天然成分を加工した生薬を組み合わせたものです。服用は食前30分程度、または食後2時間程度の空腹時とされています。なぜなら、薬を構成している一部の糖が腸内細菌の餌となります。食後は腸内細菌が好む栄養分が豊富にあり、糖の一部が体内で分解促進されず、漢方薬の吸収が悪くなってしまうからです。
漢方薬を服用するタイミングは、【1】自覚症状があるのに「異常なし」「原因不明」と診断された場合【2】病名を診断されても有効な西洋薬がない場合【3】「不眠」「イライラ」があり、心身の両方に症状がある場合【4】「疲れやすさ」「冷え」など、さまざまな症状がある場合【5】使用している西洋薬が多く、副作用などが気になる場合です。
症状や病気は心身の働きやバランスが崩れた時に起こると考えられます。バランスを整える漢方薬を服用し、自然に治癒する免疫力を高めることで症状改善を促します。病気の前段階で何らかの症状がある状態が治療の対象となり、服用して体質改善を試みることで本格的な病気の発症を予防します。
漢方薬は、かかりつけ医でも対応していますので、ご相談ください。
■南区医師会
南区宿町4の76の1
【電話】045・713・7777
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