自転車のようにペダルを漕いで移動しながらビールを楽しむ「ビアバイク」を使った「ビアバイクツーリズム」の実証実験が10月31日から馬車道周辺などで始まった。
公共空間を使ったにぎわい創出を目指す団体「Fun!PublicSpace! Yokohama」が企画したもの。ビアバイクは、オランダ発祥の自転車とビールを融合させた移動式ビアカウンター。2018年9月には日本大通り、19年3月には伊勢佐木モールや元町で走行実験が行われている。軽車両の扱いで警察の許可がなくても公道を走ることができる。
ビアバイクによる非日常的な体験ができるツアーを実施しようと、主催者側はクラウドファンディングで運営資金を募った。その結果、約70万円が集まり、実験を行うことになった。ルートは馬車道や周辺にある3つのクラフトビール醸造所を巡るもの。ビアバイクは6人乗りで、醸造所のブルワー(担当者)からビール造りの話を聞きながら、ビールを味わっていく約2時間のコースとした。
実験初日となった10月31日は、まず「横浜ビール」でビール造りの話を聞き、同所のクラフトビールを味わった後、ビアバイクに乗車。「アパホテル&リゾート」内にある「REVO BREWING(レボ・ブルーイング)」を目指してビアバイクを漕いだ。そこでも話を聞きながら3種類のクラフトビールを味わい、最後は「横浜ハンマーヘッド」にある「QUAYS pacific grill」の「NUMBER NINE BREWERY」へ進み、醸造現場の話を聞きながらビールを味わった。
ビアバイク内はエレクトーン演奏があり、ガイド役のブルワーが参加者を鼓舞しながら走り続けた。ちょっとした運動をしながらのビールとあって、参加者は「いつもより酔いが早く回る」と話していた。この日はこのルートを2往復。実験は11月1、3日にもあった。7、8日まで行われる。
企画を中心になって進めた横浜ビールの横内勇人さんは「課題を整理し、横浜の街をビアバイクが走ることが日常となるよう、取り組みを進めたい」としていた。
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