里山や環境保全に関する活動を行うNPO法人「よこはま里山研究所(NORA)」の宿町にある拠点がこのほどリニューアルされた。団体のイメージから木を中心にした部屋に改装し、「地域の方に気軽に立ち寄ってほしい」呼び掛け、講座などを企画していく。
NORAは2000年設立。それまで市内で活動していた里山保全活動などを進めてきたメンバーらによって作られた。市内を中心に里山体験活動の提供などを行っている。
事務所は宿町の「大和ビル」1階にある。大和ビルは、ほかにも複数の市民活動団体が拠点を置いており、市民活動の象徴的な場所でもある。
事務所では神奈川の野菜を使った食事会や野菜販売会などを行ってきた。しかし、「建物の外観からどんな活動をしているか分かりづらい」といった声もあり、「地域住民が気軽に立ち寄れる空間を」との思いで4年前から改修を開始。資金は「よこはま夢ファンド登録団体助成金」を活用した。
室内から里山を感じてもらえるよう、スチール製だった家具を木製に変更。収納スペースの間仕切りなどにNORAが再生活動に取り組む川井緑地=旭区=の発生材を活用した。壁面を利用した棚には、竹細工教室の作品を配置。厨房は作業しやすい動線を確保し、手洗いを増設することで衛生管理機能も向上した。
NORAは「入りづらい空間から、気軽に立ち寄りやすい空間へ生まれ変わった」と話し、地域に親しまれる場所を目指して検討を続ける。コロナ禍で大人数を集めた活動はできないが、13日に数人単位の「おとそ作り」講座を開く。問い合わせはNORA【電話】045・722・9674またはサイト(https://nora-yokohama.org/)で。
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