南消防団の女性団員がこのほど、市内の女性団員活動発表会で最優秀賞を受賞した。女性団員は同消防団の約2割を占め、歌によって広報を行う声楽隊の活動や心肺蘇生法を広めるための替え歌を動画にまとめ、全市の団員から高い評価を受けた。
市は女性消防団員の情報共有や活動意欲向上を目的に、2011年度から2年に1度、活動発表会を開いている。従来は会場に女性団員が集まり、ステージで発表する形式だったが、今回は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、それぞれの活動風景を動画にまとめ、視聴した全消防団員の投票によって表彰することにした。発表会には、南消防団を含めて9つの消防団が参加した。
替え歌で心肺蘇生
南消防団は夏季訓練会の小型ポンプ操法訓練に女性団員が参加している姿や15年に発足し、さまざまなイベントで団のPR活動を行う「女性声楽隊」の歌声を紹介。さらに、「プリンセスプリンセス」の名曲「ダイアモンド」に合わせ、歌詞を替えて心肺蘇生法を劇形式で説明する様子を約10分間の動画にまとめた。投票の結果、最多得票を集め、最優秀賞に選ばれた。
南消防団本部部長で表彰式で賞状を受け取った石原三恵さんは「昨年秋から何度も打ち合わせをして、撮影、編集したものだっただけに、最優秀賞は嬉しい」と話した。声楽隊で中心的に活動している畑井田由美子さんは「ダイアモンドの心肺蘇生法は誰にでも分かるようにと工夫したもので、これからも広報に努めたい」とした。
南消防団の団員は現在定員を100%満たす395人で女性は79人と約2割を占める。有賀和彦団長は「声楽隊の活躍もあり、女性団員の存在は大きい」と話し、今後の活動に期待を寄せた。
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