みなみ桜まつり
蒔田公園 久々に活気
5年ぶり、踊りの花咲く
3月28日
2016年、南区総合庁舎1階にオープンした「ふれあいコーヒーショップ『にこにこみなみ』」が5周年を迎えた。障害者が接客を行い、地域作業所で作られた菓子などの販売を続け、障害者への理解を広げる場として役割を果たしている。新型コロナウイルスの影響で休業を余儀なくされたり、作業所の出店が減るなどしたが、関係者は「5年を機に新たな気持ちで出発したい」という。
同店は南区内のグループホームなどの障害者施設や支援者による南区障がい児者団体連絡会(畑中圭子会長)が運営。庁舎移転に伴い、同会が区に要望し、区が場所を提供して16年5月に開店した。店舗面積は約30平方メートル。区庁舎が開く月曜日から金曜日に営業している。
コーヒー・菓子人気
障害者が接客などを行い、地域作業所で作られた菓子や挽きたてコーヒーを販売。来店客らが障害者とふれ合い、障害への理解を広げる場を目指している。
地域作業所が日替わりで販売するパンや焼菓子なども好評で、それを目当てに訪れる客もいたほどだった。同店の店長も務める畑中さんは「スタッフは自分が作ったものが売れるということに喜びを感じている。お客さんの声掛けも励みになる」と感じていた。
コロナ禍で一時休業
しかし、コロナ禍の昨年、緊急事態宣言中は店舗を閉めた。現在は営業を再開しているが、一部の作業所は日替わり販売を停止したままになるなど、影響は続いている。
畑中さんは「店の存在が定着しつつあったが、5周年を機に仕切り直しで、また新たなお客さんを見つけなければ」と話す。それでも、現在は店舗に来られない障害者を地域で見かけることもあり、「つながりを感じる」という。
5月中旬から、南公会堂がコロナウイルスワクチンの集団接種会場になったことで、実施日の水、木曜日は接種前後に店を訪れる人が多いという。畑中さんは「緊張するワクチン接種の前後にコーヒーを飲んでリラックスしてほしい」と話し、新たなファンを増やそうとしている。
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