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3月28日
南消防団(有賀和彦団長)に今年4月に発足した「外国人防災指導チーム」が6月29日、横浜橋通商店街で多言語による熱中症予防広報活動を行った。外国籍住民が多いことから市内で初めて結成されたチームで、中国語、韓国語、英語を使って呼び掛けた。
4月、市内初発足
市内消防団の入団条件が緩和され、昨年4月から外国籍でも入団できるようになり、南消防団には中国と韓国籍の団員が在籍。市内18区で中区、鶴見区に次いで3番目に外国籍住民が多い中、外国語での防災啓発の必要性から今年4月に市内で初めて外国人団員による指導チームを結成した。英語が話せる団員を含め、6人の日本人団員を合わせた10人でスタートした。
日・中・韓・英語で
今回の啓発は対外的な初の活動。チームの中から日本、中国、韓国籍の5人が参加。外国籍の店員や住民が多い同商店街で本格的な夏を前に熱中症予防を呼び掛けようと、日本人団員が日本語と英語で、外国籍団員が中国語、韓国語で熱中症予防を呼び掛けるアナウンスを商店街の放送を通して行った。
その後、韓国人が働くキムチ販売店を訪れ、韓国籍団員の金正順(キムジョンスン)さんが店員に熱中症の注意点が多言語で書かれたチラシを配りながら説明した。
商店街には熱中症への注意を呼び掛ける幅3・4m、高さ1・8mの横断幕をアーケードに掲示。さらに、各店舗の看板付近に「こまめな水分補給」「マスク時は熱中症に注意」などの呼び掛けが4つの言語で書かれたバナーが掲げられた。
参加した団員からは「アナウンスは緊張したが、しっかり伝えることができた」との感想が聞かれた。
全国の消防団で団員の高齢化による退団を補う人材不足が深刻化する中、南消防団は外国人をはじめ、学生、女性、区内企業の従業員など、幅広く勧誘を続けており、今後も外国籍団員の入団が予定されている。
消防団の有賀団長は「今回のような機会を通して、まずは消防団に外国籍団員がいることを知ってほしい」と話した。チームは今後、外国籍住民が多い地域に出向き、防災訓練の指導なども視野に入れている。
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