神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
南区版 公開:2021年7月8日 エリアトップへ

南消防団 外国人チームが啓発 熱中症予防、商店街で訴え

コミュニティ社会

公開:2021年7月8日

  • X
  • LINE
  • hatena
店員(左)に説明する韓国籍団員の金さん
店員(左)に説明する韓国籍団員の金さん

 南消防団(有賀和彦団長)に今年4月に発足した「外国人防災指導チーム」が6月29日、横浜橋通商店街で多言語による熱中症予防広報活動を行った。外国籍住民が多いことから市内で初めて結成されたチームで、中国語、韓国語、英語を使って呼び掛けた。

4月、市内初発足

 市内消防団の入団条件が緩和され、昨年4月から外国籍でも入団できるようになり、南消防団には中国と韓国籍の団員が在籍。市内18区で中区、鶴見区に次いで3番目に外国籍住民が多い中、外国語での防災啓発の必要性から今年4月に市内で初めて外国人団員による指導チームを結成した。英語が話せる団員を含め、6人の日本人団員を合わせた10人でスタートした。

日・中・韓・英語で

 今回の啓発は対外的な初の活動。チームの中から日本、中国、韓国籍の5人が参加。外国籍の店員や住民が多い同商店街で本格的な夏を前に熱中症予防を呼び掛けようと、日本人団員が日本語と英語で、外国籍団員が中国語、韓国語で熱中症予防を呼び掛けるアナウンスを商店街の放送を通して行った。

 その後、韓国人が働くキムチ販売店を訪れ、韓国籍団員の金正順(キムジョンスン)さんが店員に熱中症の注意点が多言語で書かれたチラシを配りながら説明した。

 商店街には熱中症への注意を呼び掛ける幅3・4m、高さ1・8mの横断幕をアーケードに掲示。さらに、各店舗の看板付近に「こまめな水分補給」「マスク時は熱中症に注意」などの呼び掛けが4つの言語で書かれたバナーが掲げられた。

 参加した団員からは「アナウンスは緊張したが、しっかり伝えることができた」との感想が聞かれた。

 全国の消防団で団員の高齢化による退団を補う人材不足が深刻化する中、南消防団は外国人をはじめ、学生、女性、区内企業の従業員など、幅広く勧誘を続けており、今後も外国籍団員の入団が予定されている。

 消防団の有賀団長は「今回のような機会を通して、まずは消防団に外国籍団員がいることを知ってほしい」と話した。チームは今後、外国籍住民が多い地域に出向き、防災訓練の指導なども視野に入れている。

横断幕の下に集まる団員と商店街関係者ら
横断幕の下に集まる団員と商店街関係者ら

南区版のトップニュース最新6

蒔田公園 久々に活気

みなみ桜まつり

蒔田公園 久々に活気

5年ぶり、踊りの花咲く

3月28日

防災学び 地域に伝える

蒔田中2年生

防災学び 地域に伝える

災害への備えなど発表

3月28日

森の保全団体に寄付

太田小6年生

森の保全団体に寄付

三浦での環境学習契機に

3月21日

蒔田公園 5年ぶり大舞台

みなみ桜まつり

蒔田公園 5年ぶり大舞台

23、24日 模擬店やステージ

3月21日

福祉避難所 課題浮き彫り

福祉避難所 課題浮き彫り

火防協研修で図上訓練

3月14日

子育て手続き スマホで

横浜市

子育て手続き スマホで

6月末、アプリ配信へ

3月14日

あっとほーむデスク

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

  • 3月7日0:00更新

南区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook