市立横浜総合高校(小市聡校長)の小石昌矢さん(3年)=人物風土記で紹介=が8月22日、神奈川県代表のパラリンピック聖火ランナーとして、東京都国分寺市で行われた「東京2020パラリンピック聖火リレー」の点火セレモニーに参加した。
車いすに取り付けた器具にトーチを掲げ、約36mの距離を走った。
4歳から水泳
小石さんは生まれつき、両太ももと右腕の二の腕から先がない障害があるパラ水泳選手。父・純一さんの勧めで4歳から水泳を始めた。
左腕で水をかいて泳ぎ、小学6年生から国内最高峰のジャパンパラ水泳競技大会に出場。2015年大会では100m平泳ぎで金、50mバタフライで銅メダルを獲得した。今は200m自由形に専念し、昨秋の大会で3分28秒の自己ベスト記録を叩き出すなど、著しい成長を見せる。
東京大会の出場は果たせなかったものの、県は「共生社会を照らす光を未来につなぐ若手パラアスリート」として小石さんを県代表の聖火ランナーに選出。都内で8月20日から5日間、公道で予定されていた聖火リレーは無観客での点火セレモニーなどに代えて実施された。
パリ大会出場狙う
聖火リレーを終え、小石さんは「生きているうちに二度とないような貴重な経験だった。走る前は緊張したけど、家族や(横浜総合高校校長の)小市先生の応援が力になった」と話す。
県の広報紙「県のたより」8月号には、小石さんと父・純一さんが並んで登場した。
24年パリ大会で200m自由形での出場を目指す。今はコロナ禍でプールに入れる時間が減り、陸上練習に励む。自宅ではヨガマットの上で腹筋や背筋、体幹を鍛える筋肉トレーニングに取り組み、わずかな時間も無駄にしない。東京大会で5個のメダルを獲得した鈴木孝幸選手を目標に、さらなる高みを目指す。
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