小学生バレーボールチーム「横浜優和クラブジュニア」出身の初のVリーガー 田中 拓海さん 六ツ川在住 24歳
「楽しむ」道しるべに
○…15チームがひしめき合うバレーボールV2リーグの「東京ヴェルディ」に所属し、精度の高いトスで得点を演出する。10月30日のリーグ開幕に向けて意気込みを語る一方、「昨年同様、コロナでリーグ戦が中断にならないか心配」と話し、見えない敵と闘う。
○…横浜優和クラブジュニアに入っていた姉に連れられて就学前から練習に参加した。六つ川小に入学して正式入団すると、市内で指折りの選手に。中学でも競技を続ける意向を示す中、進学先の六ツ川中のバレーボール部の休部を知った。優和クラブの大村恵利監督や同学年の仲間とともに、学校に部の活動再開を求めた。その熱意が伝わり、入学時に新生バレー部が始動。上級生がいない中、チームは着実に成長し、中3で県大会を制すという漫画のようなサクセスストーリーを実現させた。高校は名門の川崎市立橘に進学し、インターハイと春高バレーに出場した。
○…「バレーを楽しむ」がモットー。立正大4年時の秋季リーグで最下位に沈み、残留を懸けた下部リーグのチームとの入れ替え戦が転機だ。「いっそのこと、子どものころのように純粋にバレーを楽しもう」。自然と肩の力が一気に抜けたことでプレーに集中でき、残留を果たした。今は各所で後輩の指導に励むが、決まって口にする言葉が「楽しめよ」。
○…平日は印刷物などを作る会社の営業マンとして東京都内を駆け回った後、体育館へ足を運ぶ。練習が終わって家に帰ると日付が変わっていることが茶飯事。「疲れていないと言えば嘘になるが、来年1月の試合に優和の子どもたちが応援に来てくれるので、元気な姿を見せたい」と気合十分。後世の道しるべになるべく、きょうも全力でボールを追う。
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