「平楽会」の会長を務め、平楽会スポーツメント自治会と初の放水訓練を行った 塚田 吉之さん 平楽在住 73歳
誠実さ、責任感で笑顔守る
○…これまでに町内会の防災部長を務めたこともあって、災害対策への思いは人一倍強い。「被害に遭ってからでは遅い。いざという時に備えた訓練が一人ひとりの命を救う」と語る。会長に就任して3年目。「先代の方々が盛り上げてくれたまちを守り続けていきたい」と責任感が強い。
○…高校卒業後は警察官だった兄の背中を追い駆けて神奈川県警に入職した。主に交通畑を歩み、暴走族の取り締まりやひき逃げなどの捜査に汗を流した。「交通事故で亡くなった方のご遺体を見る度に心が痛くなった。特に被害者が子どもだと、両親にどう伝えればいいか悩んだ」と現場での苦労を振り返る。
○…65歳で警察官を退職し、すぐに取り組んだことが四国八十八ヶ所の巡礼。元々、お遍路に興味があったが、交通事故の犠牲者を供養したいという思いがあったとも。その後は西国三十三所、坂東三十三観音、秩父札所34ヶ所を合わせた日本百観音を巡った。「歩き続けた後、御朱印をもらった時の達成感は言葉ではうまく表現できない喜び」とにっこり。同時に平楽会の活動に参加するようになった。「落語鑑賞などをする秋のお楽しみ会、もちつき大会など平楽会には多世代が楽しめる行事がいっぱいある。今はそれができないのが悲しい」と話し、コロナの収束を願う。
○…趣味は書道、読書、家庭菜園、釣りなど幅広いが、グラウンドゴルフで地域住民と交流するのが楽しいという。「皆さんとまちの近況を共有し、コミュニケーションが取れる。みんなそろって高齢者だし、生存確認にもなるね」とお茶目に笑う。教師だった父がよく口にした「子どもは宝」という言葉を重んじる。「子どもたちが笑顔になるイベントを考えていきたい」
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