六ツ川地域ケアプラザのボランティアスタッフで、ゴーヤーで「緑のカーテン」を作った 大山 勇さん 六ツ川在住 78歳
人と自然に寄り添い歩む
○…ケアプラザ開設から22年間、縁の下で支える。「開設直後、職員の皆さんとともに館内の装飾やお手玉などの遊具を作ったことが遠い昔のように感じる。すっかり年を取った」と苦笑い。「母親がお世話になった施設だし、恩返しができれば」と誠実に語る。
○…群馬県出身。 高原の斜面に連なる「たんばらラベンダーパーク」の近くで生まれ育った。自然に囲まれた地域で、天狗の霊峰と称される「迦葉山(かしょうざん)」が遊び場だったという。「大杉の下で友だちと遊んだり、草花や動物を観察したり、野生児だったね」と笑う。これらの体験が自然を好きになったきっかけだといい、趣味は家庭菜園。「キュウリやトマトを育てている。土いじりをすると心が癒されて落ち着く」とにっこり。
○…菓子などの包装デザインを作るデザイナーとして55歳まで働いた。結婚を機に35歳で六ツ川にやって来たが、自宅と会社を往復する日々で地域との関りは皆無だったという。「目を向ける余裕がなかった近所の魅力を知りたくて」と退職後は地域活動に注力し、六ツ川中第一自治会で副会長などを務めた。56歳でケアプラザのボランティアスタッフに。デイサービスの利用者にお茶を出したり、一人暮らしの高齢者宅の雑草取りを引き受けるなど、貢献は多岐にわたる。「皆さんに喜んでもらえることがやりがい。お人よしと言われるくらいがちょうどいい」と微笑む。
○…コロナが落ち着いたら、寺巡りを再開したいという。鎌倉市内の寺はほぼ制覇し、東日本大震災後は復興支援の願いを込めて東北を駆け回り、これまでに手にした御朱印帳は5冊に上る。「最終目標は長野の善光寺。それまでは妻とともに元気でいなくちゃね」と力強く話した。
|
|
|
|
|
|