市立南が丘中学校水泳部の石川真菜さん(2年)が8月18日から20日に宮城県で行われた「第62回全国中学校水泳競技大会(全中)」に出場し、女子100m平泳ぎで優勝した。女子200m個人メドレーでは4位。体格や経験で勝る3年生に臆さない攻めの泳ぎを見せて、2種目で入賞した。
大会記録に迫る
全中には参加標準記録を満たした選手が参加。石川さんは2年連続での挑戦となり、100m平泳ぎと200m個人メドレーに出場した。
100m平泳ぎには、24人がエントリーして、石川さんは予選を2位で通過した。8人が競った決勝では、スタート直後から先頭に立つと、大会記録の1分8秒00に迫る1分8秒04の好タイムで優勝した。石川さんは「前半を飛ばしたので、後半は疲労との戦いだった。残り12・5m付近で後続の選手に抜かされそうになったけど、何とか逃げ切ることができて良かった」と振り返った。決勝のほかの7選手は、すべて3年生だったが、物怖じしない泳ぎで優勝を手繰り寄せた。
200m個人メドレーでは、バタフライと背泳ぎでリードを広げられたが、得意の平泳ぎと自由形で猛追。2分14秒48で4位となった。
筋力強化で成長
1年生で出場した昨年の全中は、100m平泳ぎと200m平泳ぎにエントリーし、いずれも4位。「粘り切れずにメダルを逃してしまった」と悔しさが残った。1歳で始めた水泳。全中での敗戦が勝利への執念を高めるきっかけになった。
それから1年間、泳ぎに重要な肩甲骨周りの筋肉強化のため、懸垂や体幹トレーニングに力を入れた。さらに、パフォーマンス向上につながる食べ物を顧問の柴田遥菜教諭に聞くなど、食生活も今まで以上に意識した。
週6回通うイトマンスイミングスクール港北校での練習では、コーチと二人三脚でスタートダッシュに磨きをかけて、一日2時間以上泳いだ。
全中1週間前に行われた「第56回県中学校総合体育大会」では、200m個人メドレーで優勝。弾みをつけて挑んだ全中では「前半から攻めの泳ぎができた」といい、優勝と4位に入り、昨年から前進した。
ジュニア五輪で3冠
8月22日から26日に東京都で行われた「第45回全国JOCジュニアオリンピックカップ夏季水泳競技大会」に参加し、連戦の疲れを感じさせない泳ぎを披露。50m自由形と100m平泳ぎで優勝した。4×100mフリーリレーでは、チーム「イトマン港北」の第一泳者を務め、自由形で57秒88の自己ベストを記録し、優勝に貢献した。
石川さんは「400m個人メドレーなどの種目でも優勝できるように、スタミナ強化に取り組みたい」と話し、東京五輪で2つの金メダルを獲得した憧れの大橋悠依選手のような泳ぎを目標に、さらなる飛躍を目指す。
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