沖縄県の文化を食や芸能で発信するイベント「弘明寺沖縄まつり」が10月9日に弘明寺観音などで行われる。弘明寺駅前飲食店組合が主催。コロナ禍の影響で1年越しの開催となり、関係者は準備を進める。さまざまな企画が予定され、沖縄の日本復帰50周年を祝うとともに、住民交流やまちの活性化を促す。
友人の影響で初企画
祭りは弘明寺町山下町内会の副会長を務める迫川敏和さん(76)が企画したもの。迫川さんは石川小学校の卒業生で、当時は同級生の約30%が沖縄にルーツがあったという。「仕事を求めて、沖縄から横浜に引っ越して来た親世代が多かったからかな」と話す。
沖縄にルーツがある友人らに第二の故郷を感じてもらい、新型コロナウイルスの影響で希薄化した人々の交流を深めようと、沖縄料理の提供や民謡を盛り込んだ「弘明寺沖縄まつり」を考えた。地元飲食店や地域で琉球舞踊を教える知人らの協力を得て、昨年10月の開催を目指して準備を進めていたが、感染拡大を懸念して取り止めた。
商店街でエイサー
今年に入り、ウィズコロナの生活様式が進み、3年ぶりに夏祭りを行った町内会がある中、迫川さんは祭りの開催に向けて動き出した。「1年越しで行うからには、内容をパワーアップさせたかった」と語る。
「沖縄県本土復帰50周年記念」というテーマを新たに設定。沖縄料理の飲食ブースやワークショップなどの企画に加えて、エイサーパレードを弘明寺商店街で行うことに決めた。
また、地元の子どもたちに沖縄文化を体感してもらおうと、大岡小学校の児童をライブパフォーマンスの枠組みで行われる三線教室に招待する。迫川さんは「沖縄の魅力を再認識する機会を創出し、弘明寺一帯が盛り上がる祭りになれば」と参加を呼び掛ける。
祭りは午前11時から午後6時まで。ライブパフォーマンスとワークショップ(弘明寺観音神楽殿)、飲食ブースと琉球グラスを使ったものづくり体験(同寺駐車場)、エイサーパレード(弘明寺商店街中央の観音橋〜セブンイレブン前、午後2時30分から3時まで)。雨天中止。詳細は迫川さん【電話】090・1118・2514。
迫川さんは今後、米国が沖縄を統治していたころの人々の生活などを児童に教える講演会も実現させたいとしている。
南区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|