南交通安全協会の会長で、交通事故防止に向けた活動に取り組んでいる 置田 光男(てるお)さん 浦舟町在住 78歳
命を守る習慣広める
○…住民を交通事故から守ろうと、親子が楽しく交通ルールについて学べるイベントを警察と連携して実施するなど、フットワークが軽い。12年間、会長として協会の舵取り役を担い、地域ぐるみで安全意識を高めることを呼び掛けてきた。「誰もが事故の加害者にも被害者にもなり得る。南区での事故を撲滅できるよう、皆さんの心に響くような取組を進めていきたい」と思いが熱い。
○…浦舟町出身。30歳のころに物流会社「置田運輸」を起こし、運転が身近だったこともあって、約20年前に南交通安全協会に入会した。特に力を入れるのが子どもへの交通安全指導で、例年4月から6月にかけて公立小学校を対象に行う「はまっ子交通あんぜん教室」の重要性を説く。「子どものころに身に付いた習慣は大人になっても続くはず。交通ルールを守ることが当たり前だという意識を持つ人を育てたい」ときっぱり。春、夏、秋の「全国交通安全運動」の期間中は毎朝、南区役所前の交差点に立ち、通学する子どもに交通ルールの徹底を呼び掛けて安全を見守る。
○…現在、置田運輸の経営は息子に任せているが、社員が「交通事故は犯罪」という意識と責任感を持って仕事に取り組むように促す。「安全運転をしていても事故を起こしたり、巻き込まれることもある。悲しい思いをする人が出ないよう、会社として最善を尽くしたい」と誠実に語る。
○…浦舟町は祖父母の代から暮らす場所。地元を「良くも悪くも下町気質」と表現するが、「人情味あふれるまちが好き」とにっこり。人通りでにぎわう横浜橋通商店街などを見て、「ここが自分の故郷」と実感するという。「真面目に正直に生きる」をモットーに、ひた向きな姿勢で住民の安全を守っていく。
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