南区役所は、保育所の入所などに関する情報を提供する「保育・教育コンシェルジュ」にオンラインで相談できるサービスを6月19日に始めた。コンシェルジュは各区にいるが、窓口や電話で相談に応じることが多く、オンライン導入は鶴見区に続いて2区目。区は「来庁の手間が省かれ、電話では説明しづらい点も顔を見ながら伝えられる」とする。
市内2区目、Zoom実施
「保育・教育コンシェルジュ」は、保護者からの就学前の子どもの預け先に関する相談に応じ、認可保育所や横浜保育室、一時預かり事業、幼稚園預かり保育などのサービスについて情報提供する役割を持つ。市が待機児童ゼロを目指す中で2011年に始め、保護者の要望と保育サービスなどを結び付けることを目的に、全区に配置。当初は「保育コンシェルジュ」だったが、15年から現在の名称になった。
これまで、希望者は事前に日時を予約した上で、区役所に来庁するか、電話で相談してきた。南区こども家庭支援課によると、22年度は463件の相談があり、半数近い216件は電話によるものだった。保育所に関する相談のほか、育児、子育ての悩みも寄せられるという。
「外出難しい」に対応
以前から相談希望者の中に「小さな子どもがいるので外出しづらい」「区役所まで行くのが大変」という声があった。そうした声を受け、区はオンライン相談の実施を決めた。ビデオ会議用アプリ「Zoom」を使用し、自宅や外出先からでもスマートフォンやパソコンの画面を通して相談を行う。コンシェルジュとのオンライン相談は21年に鶴見区が市内で初めて導入し、南区が2区目となる。
同課は相談者の来庁の手間が省けるほかに、「保育に関する書類の書き方など、電話では伝えづらいことを説明できる」と利点を示す。「保育所の選び方から入所までの手続きなど、気軽に相談してほしい」と呼び掛ける。
相談は月〜金曜日の午前10時30分から11時の30分間。現時点では1日1組の受付だが、状況を見ながら、相談時間を拡充していく予定。予約は市の電子申請・届出システムを通して行う。問い合わせは同課【電話】045・341・1150。
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