六ツ川1丁目の糸縄神社で6月24日、多世代交流が目的のフリーマーケットが初めて行われた。住民の企画で、衣類や雑貨が並び、家族連れでにぎわった。今後は毎月最終日曜日に開催し、イベントの定着を目指す。
フリーマーケットの発案者は六ツ川在住の高栁伸一さん。高栁さんは地元で便利屋業を営むほか、民生委員を務めている。地域活動を通じ、コロナ禍で住民同士の交流が希薄化したと感じ、「住民同士、顔の見える関係になる取組を企画したい」と考えた。昨年まで六ツ川東台自治会の会長を務めた高橋祥世さんらとともに何かできないかと模索し、家族で楽しめるフリーマーケットを行うことにした。
活気を呼び戻す
開催場所に選んだのが、京急弘明寺駅近くにある糸縄神社。地域の連合町内会とも関係が深く、夏祭りなどの会場として使用される神社は住民にとって、親しみのある場所だ。
スマートフォン用ゲーム「ポケモンGO」の流行もあり、にぎわいを見せていたが、コロナ禍の影響で人通りが激減。高栁さんたちは「コロナ禍前のように、神社を活気のある場所にしたい」と思い、神社での開催に迷いはなかったという。
フリーマーケットの名称を「糸縄フリマ」とし、出店者を町内の掲示板や専用のウェブサイトで募集。当日は4者が出店し、洋服や雑貨、キーホルダーなどが並んだ。午前9時から午後3時まで行われ、散歩をしていた家族などでにぎわった。高栁さんは「皆さんの笑顔が見られて良かった。今後は子どもが喜ぶゲームの模擬店なども出せれば」と開催規模を拡大し、地域交流の機運を高めていく。
次回の開催は7月30日午前9時から午後3時。雨天中止。詳細はウェブサイト(別掲の二次元コード)で確認を。
食事会など予定
糸縄神社を盛り上げる取組は糸縄フリマだけではない。高橋さんは「毎週、子どもから高齢者が神社に集まる仕掛けをしたい」と話す。近年、町内会の担い手不足もあり、老人会の数が減少。高齢者の孤立化を防ぐ取組が必要だという。高橋さんらが企画した食事会が7月8日に神社で開かれる予定で、将棋やカラオケも検討している。
糸縄フリマと食事会のほか、今後はこども食堂の開催も検討しているという。子育て世代を地域の輪に取り込み、未来のまちを支える人材を育てていく狙いだ。
![]() 糸縄フリマの詳細が確認できる二次元コード
|
南区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|