六ツ川地区連合自治会の会長で、現役世代の自治会活動をサポートする 田中 克彦さん 六ツ川在住 67歳
「楽しむ・笑顔」 第一に
○…六ツ川中第一自治会の会長に加え、今年から六ツ川連合の舵取り役を担っている。3児を育てた父親で、現役時代は会社勤めと自治会活動を両立していた。「家庭と仕事を優先した上での自治会活動だと思う。そうした雰囲気をつくっていきたい」と話し、自由度が高いチームを目指す。
○…横浜国大進学を機に山口県から横浜へ。大学では囲碁部に入り、当時あった弘明寺キャンパスにも通った。「弘明寺商店街にあった映画館によく行った」と思い出を振り返る。友人と通い詰めたという通町のスナック「フレンチ」には今でも顔を出す。「学生でお金がない時、ママさんが特別料金でお酒などを出してくれた」といい、南区への愛着が強まった場所でもあるとか。就職して横浜を離れたが、子育ての場所に選んだのが六ツ川。「マイホームを建てる際に真っ先に思い浮かんだのが弘明寺周辺だった」ときっぱり。
○…40歳で六ツ川に引っ越し、体育指導員を引き受けるなど、地域に目を向けた。50歳で本格的に自治会に携わるようになったが、役員の高齢化が顕著に見られたという。「現役世代を取り込みたい」と思い、同世代の役員とともに青年部を立ち上げ、子育て世代の仲間を増やした。防災部などに副部長の役職を設け、若手を積極的に起用し、今は彼らが次世代の相談相手を担う。「行事を企画し、周りに楽しんでもらえれば、自然と自治会活動にやりがいを感じられるはず。ベテランが若手のサポート役になれれば」と背中を押す。
○…囲碁は神奈川県の大学生王者になったこともある腕前で、今はインターネット上でプレーする。「皆さんには自治会活動をお手伝いとは思わず、楽しく、笑顔でいてほしい」―。穏やかな心で人を引き込む。
|
|
|
|
|
|