高砂町町内会の会長を務め、地域活動に多面的に携わる 有藤 勲さん 高砂町在住 74歳
「自助」から始まる「共助」
○…町内会のトップに就いて7年。夏祭りや敬老会などで地域を盛り上げてきた。「顔の見える関係づくり」がモットー。長年、町内会の防災部長を務めた経験から防災訓練の重要性を訴える。「自分の命があってこその共助。一人ひとりが災害対応力を養い、自助の力を高めてほしい」と住民に呼び掛ける。
○…祖父母の代から高砂町で暮らし、日枝小、共進中を卒業。祖父や父が町内会の役員を務めていたこともあり、子どもの頃から地域活動が身近で、子ども会によるクリスマス会や少年野球大会などの行事に欠かさず参加した。「昔は子どもの数が多く、各町内会で野球チームが作れた。選手層が厚く、試合に出るのが大変だったよ」と思い出を語る。少子化や子ども会の担い手不足が進み、以前のような活動は難しいが「時代に合った町内会運営で子どもたちに楽しみを届けたい」と思いが熱い。多世代が参加できるイベントを企画するなど、工夫する。
○…お三の宮地区社会福祉協議会の会長も務めている。今は亡き両親と知的障害のある兄の介護のほか、タクシードライバーだった時に障害者を施設に送迎するボランティアを経験したことが生かされているという。「介護を受ける人だけでなく、介護をする人へのケアも大切」と話し、地域の生活・福祉課題と向き合う。介護者が悩みを気軽に話し合えるような機会も作りたいという。
○…長年、家具職人として働き、自宅に自分で作った高級感のあるたんすなどが並ぶ。趣味は社交ダンス。今も吉野町市民プラザなどで踊り、健康を保つ。「大会に出場しないので指導者には教わっていない。趣味の範囲で自由に踊っているのが長続きの秘訣」と微笑む。明るい人柄で、新しい時代へ向かっていく。
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