障害児者の保護者らによる団体「Kokua」が12月17日、六ツ川大池地区連合自治会主催の防災講話の中で、地域防災拠点(避難所)での知的障害への配慮に関する出前講座を行った。
Kokuaは障害者に対する理解を広めようと、2010年度に発足し、「みんないっしょ」をテーマに地域に出向いて活動を続けている。
講座には43人が参加。知的障害者の行動や特徴を説明したビデオを上映。「急な変化に対応しづらい」「マイペースで不安な感覚に過敏」といった特徴を紹介した。ほかにも、障害当事者のメッセージもあった。
Kokuaは以前から災害時の避難場所となる地域防災拠点で知的障害者が静かに過ごせるスペースやどこに何があるかを示すマグネット式のマップ、1日の予定をイラスト入りで知らせるボードを設けることなどを提案している。今回も提案があり、話を聞いた参加者から「区が作って、地域防災拠点に配布することを検討してほしい」などの声が出た。
講話では、区の防災担当者から地域防災拠点や災害ボランティアに関する話もあった。
同連合自治会の石川彰副会長は「どんな状態になっても対応できるよう、日頃からの環境づくりが大切だと感じた」と話していた。
元日に発生した能登半島地震を受け、Kokuaの伊藤里香さんは「テレビなどの報道で見る避難所の中に障害者の姿があまり見られないのが心配」と話し、「当事者も避難所の中で手伝いをしていけるようにしたい」と思いを述べた。今後、Kokuaとして車中泊について調べたり、体験することも検討したいとしている。
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