3月の「第1回みなみ桜まつり2024」で実施する大岡川プロムナードの桜のライトアップに関し、主催者が費用の一部を1月10日からクラウドファンディング(CF)で集めている。横浜市の区民まつりで初となるCF活用で、2月末まで募る。目標額は80万円。主催者は「ライトアップ継続のためにも協力してほしい」と呼び掛けている。
「みなみ桜まつり」は春の「南区桜まつり」と夏に行われていた「南まつり」の2つの区民まつりが統合したもの。大岡川プロムナードの桜のライトアップと蒔田公園でのイベントで構成される。2023年は桜のライトアップが3月末から4月上旬にかけて行われていた。ぼんぼりが桜を照らしたほか、投光器が桜色の光を放つなどし、夜間も見物客が川沿いを歩いていた。
これまで、ライトアップやまつりの運営費は企業や個人からの協賛金で支えられてきた。同まつり実行委員会は今回も川沿いに飾るぼんぼりの協賛(1灯5千円)やまつりのチラシ、プログラムへの協賛広告を募っているが、新たな資金調達手段としてインターネットを使ったCFの活用を決めた。1月10日に民間のCFサイト「キャンプファイヤー」を使って寄付の受付が始まり、2月29日まで受け付ける。
不況・光熱費高騰で
同まつり実行委員会事務局(南区地域振興課)は「昨今の不況や物価・光熱費の高騰なども重なり、以前のような金額を集めるのが難しくなっている」とCF活用の理由を説明。市内各区で区民まつりが開かれているが、同課によると、区民まつりの資金集めにCFを活用した例は初めてではないかという。目標額は80万円で、ライトアップの電気代や投光器のメンテナンス代、ぼんぼり設置代と維持管理費などに充てられる。目標未達でも寄付金はライトアップ事業に活用される。
返礼品にクルーズなど
寄付金に応じて返礼品(リターン)が用意されている。5千円でまつり実行委員会委員長と南区長からのお礼メール、1万円で三吉演芸場の自由席最前列チケット、1万5千円で大岡川の桜クルーズ乗船券が渡される。2万円はプロバスケットボーチーム「横浜エクセレンス」の公式戦でのチア体験かユースチームコーチの指導付バスケ体験と、ここでしか体験できない返礼品を用意。さらに、4万円で同まつりの蒔田公園イベント(3月23、24日)でテントやテーブル、いすが付いた観覧席が用意される。最高は20万円の夜桜クルーズの貸切乗船。
ライトアップは3月22日から4月7日まで、弘明寺商店街中央の観音橋から蒔田公園手前の清水橋までの右岸で行う。
事務局は「『桜』『大岡川』『人情』を大切にする多くの方々に広く協力を呼び掛け、桜のライトアップを継続させたい」としており、南区はもちろん、大岡川周辺の中区や港南区などの住民にもCFへの協力を呼び掛けていく。
問い合わせは同まつり実行委員会事務局【電話】045・341・1235。
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