2月17日に餅つき大会を行った中村町一丁目第二あずま会の会長を努める 千原 幹男さん 中村町在住 76歳
明るい地域へ動き回る
○…町内にある「玉泉寺」を会場にした餅つき大会には力士も参加し、子どもが多く訪れるなど盛況だった。「町内会だけではなく、お寺や地区センター、地域ケアプラザなどと行事を進めていかないと難しい時代になっている」と中村地区が培ってきた連係の力で活動を進める。
○…約50年前、町内会活動に携わり始めて感じたのは、もどかしさ。「行事をやるのに、役割を他人に押し付け合っていて、『だったら俺がやるよ』と名乗り出ていた」と自ら動くことが多かった。「後で『言わなきゃ良かった』と思うのだけど」と笑う。2006年から町内会長を務め、先輩会長を見て学んだのは、町内会にまつわる様々な相談や困りごとに「会話では相手に合わせても、腹の中では自分の信念を持ってないと、地域はまとまらない」ということ。加入世帯は250と決して多くないが、「小さな町内でもできることはある」と餅つきをはじめとする行事で地域を活気付けている。
○…金沢区で生まれ、「蛇を捕まえて学校に持っていく」ようないたずら好きな少年だった。40年以上、郵便局で配達を担当し、南区や港南区などをバイクで回った。「配達中に授業を抜け出している中学生を見つけると注意していた」のは、その姿に少年時代の自分を重ねていたから。
○…玉泉寺そばの小高い場所にある墓の管理を依頼されて約40年。「一人でする仕事が好き」と朝夕に墓を見回り、掃除も行う。この時期、「ここから、みなとみらいの夜景や星空を見ると気持ちが晴れる」とパワーをもらっている。中村地区を「下町らしさが残り、人の良さと横のつながりがある」と評し、「みんなが明るく、進んで行事に参加できる地域にしたい」と自ら動いていく。
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