障害児者と家族の様子を収めた写真展が3月14、15日にそごう横浜店地下2階、正面入口前の新都市プラザで開かれる。都筑区在住のフォトグラファー、後藤京子さんが撮影した写真が被写体の家族からのメッセージとともに展示される。
写真展は市社会福祉協議会障害者支援センターの主催。障害者や家族に対する理解を深めることが目的で、期間中は後藤さんが2018年頃から撮影してきた、ダウン症や知的・身体障害児と親などの写真を約100点展示する。
写真には家族からの言葉が添えられている。後藤さんは「子どもが生まれた時の気持ちや社会に伝えたいことを書いてもらっている」という。メッセージの長さは様々だが、子どもや支援者への感謝の言葉が多いという。
ママが笑うと子どもも
後藤さん自身も9歳になる障害児を育てている。不安や心配を抱えながら育児をしていた頃、同じ境遇の母親との交流を通じて、その笑顔の温かさや美しさに気付いたという。「ママが笑うと、子どもも笑うんです」――。カメラマンをしていた経験を活かし、「Loveフォトプロジェクト」と題した活動を17年末に始めた。
今は「愛、幸、命」を伝えるフォトグラファーとして、家族や障害福祉施設などの依頼を受けて撮影。写真展も市内などで開いている。
「家族の楽しく温かな日常の空気感を伝えたい」と話す。撮影の際は自身がパワーをもらうことも多く、「幸せな瞬間を撮ることで、私自身も幸せな気分になります」と笑顔を浮かべる。写真展について「命の大切さやかけがえのない時間を、それぞれの価値観で感じ取ってもらえれば」と語る。昨年10月に市内で行った撮影会では、公募で集まった家族が緊張する場面もあったが、「とても素敵な瞬間」が写真に収められているという。
開催時間は14日が正午〜午後5時、15日は午前10時〜午後4時。問い合わせは市社協 障害者支援センター【電話】045・681・1211。
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