3月14日、都内開催の「起業家万博」で関東代表としてビジネスプランを発表する 境 領太さん 中区在勤 39歳
アプリで「面会交流」支援
○…2022年8月にリリースした「面会交流」のサポートアプリ「raeru(ラエル)」を手がける。子どもの10人に1人が両親の離婚を経験している今の日本において、養育費の受け取りトラブルを避け、子どもの貧困などの解決につながればと開発。現在、ユーザー数は約3500人におよぶ。
○…大学卒業後、システム開発の企業で技術を磨き、スタートアップ企業で技術責任者を務めるなど、十数年にわたりソフトウェアのエンジニアとして歩んできた。その技術力で社会課題を解決しようと21年に起業。そんな折、知人のシングルファーザーから「面会交流」という言葉を聞いた。両親の離婚により、父母のどちらかと暮らす子どもが、もう一方の親と面会することを言う。事柄の性格上、感情が前面に出やすいものなので、専用アプリで連絡を取り合うことでスムーズな面会交流をサポートする。「あくまでも子どものためのサービス」と力説する。
○…横浜生まれ、横浜育ち。実家は南区。現在は妻と11歳の娘の3人で磯子区に暮らす。「授業参観や習い事の発表会など、子どものイベントは皆勤賞ですね」と、自由度は1人会社ならでは。といっても常に頭の中は事業のことでいっぱい。「仕事のことを考えちゃうから」と、寝るときは何も考えず漫画を読むのが習慣という。最近の夢のお供は『進撃の巨人』だ。「5回くらいは読んでますかね」と笑った。
○…社名は「GUGEN Software」。その名の通り、ソフトウェアによって課題解決を具現化することを掲げる。まずはraeruの事業に注力し、弁護士や企業、自治体との連携を進める。「離婚後の子育て社会のインフラにしていきたい」と語る。
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