2万3千人が参加して3月15日に開催された横浜マラソン。多数のランナーが走る市民マラソンにおいて、重要な役割を担うのが「仮設トイレ」の存在と言われている。マラソン経験者は「走っている途中は腹痛が起きやすい。スタート前は『用を足したい』選手が行列を作る」という。横浜マラソン当日もランナーが”トイレ待ち”の列を作った。
大会には計900基のトイレが設置され、ランナーの集合場所だったパシフィコ横浜周辺には、半数の約450基が置かれた。
多くのトイレが設置されることで必要となるのが、流水時に使う大量の「水」だ。大小兼用の仮設トイレ1基に必要な水は1日約60リットルで、「小用」などを含めると、パシフィコ周辺だけで約28トンの水が必要とされた。
当初、その水は専門業者らが付近の公園や施設の散水栓から準備する予定だったが、2月下旬に水圧などの問題から十分な水が供給できず、給水に大幅な時間を要することが発覚。会場設営などを担当した市民局の職員は「水をどうしようかという話になり、水道局に相談した」という。
中村町で給水
大会2週間前に急きょ、白羽の矢が立った市水道局。必要な水量や給水手順などをトイレ設置を担当する民間業者らと一緒に考え、段取りを組んだ。
同局は大会2日前の3月13日、南区中村町にある同局の施設で業者が用意した2台の散水車に給水。業者スタッフがその水を仮設トイレに運び、トイレの背後に置かれた容器の一つひとつに給水していった。
作業が終わったのは開催前日の夕方だった。水道局は「これまでも災害時などに応急給水をしてきた経験から、今回の依頼にもチームワークを活かして仮設トイレへの給水及び給水車での大会バックアップができた」とコメント。大会は大きなトラブルなく終了した。
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