横浜橋通商店街そばに8月2日、県が進める「未病改善」の取り組みを行う喫茶店「カフェリーフ」が開店した。障害者に就労の場を提供する企業が県から補助金を受けて開いた。無農薬食材を使ったメニューを出すほか、今後、店舗を使った健康講座を行う予定で健康管理の拠点として「未病」を改善していく。
店舗を運営するのは、障害者に就労の機会を提供する事業を展開する株式会社るるカンパニー(藤沢市、深澤正司社長)。雇用した障害者が害虫防除サポートや清掃業務を行っている。また、戸塚区と栄区で障害者のグループホームを運営している。
同社は以前から横浜市内で障害者が働きながら、訪れた人が心身ともに健康になれる飲食店を出そうとしていた。横浜橋通商店街のそばに良い空き店舗が見つかり、出店を決めた。
県から助成金
出店にあたり、県が地域商業活性化と未病(病気ではないが、健康とも言えない状態)改善を目的にした補助金事業に応募し、採択された。今年度、採択されたのは同社を含めて5団体。県から店舗改装費など300万円の補助を受けた。
2日に開店した「カフェリーフ」は、4人の障害者を含むスタッフ7人でスタートした。障害者の雇用は最低賃金や雇用保険の加入がある「就労継続支援A型」と呼ばれる形態。今後、障害者を10人まで雇う。
食材は無農薬
店舗のコンセプトは「未病を治して健康長寿を目指す」。提供するコーヒーや食事に使われる食材、調味料は、農薬や化学肥料に頼らない有機農業によって作られたもの。同社の深澤社長は「体調を崩したことがきっかけで精神障害者になる人も多い。食から心身ともに健康になってほしい」と食材にこだわった。
今後、閉店後の店舗を使い、精神疾患にならないための講座や商店街で販売されている食材を使った料理教室などを開く。また、店内に血圧計を設置し、”健康管理の拠点”としての役割も果たしていく。
同店は近く、商店街に入会する予定。深澤社長は「体に入れるものや健康管理の大切さを知っていただき、県の医療費削減に貢献したい。また、障害者が普通に受け入れられるカフェにしたい」と展望を語った。
営業は午前10時から午後6時。日曜日、祝日は休み。問い合わせは同店【電話】045・315・2125。
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