南区の男性平均寿命は80歳、女性は86歳――。厚生労働省が4月17日に2015年の市区町村別の平均寿命を公表した。男性では青葉区が83・3歳で全国トップとなった一方、南区は男女とも全国平均を下回った。特に女性は市内18区で最下位。この傾向は以前から続いており、南区役所は区民の健康づくりに力を入れる。
厚労省は5年ごとに実施される国勢調査の結果と死亡数、出生数を基に算出した平均寿命を市区町村別に公表している。2000年調査分から公表を始め、今回で4回目。全国の約1900自治体別に男女の平均寿命を出した。
これによると、全国の平均寿命は男性80・8歳、女性87・0歳。10年調査時に比べて男性は1・2歳、女性は0・6歳延びた。男性は調査ごとに約1歳ずつ延びており、初めて80歳を超えた。
男性の全国1位となった青葉区は05年に続いて2度目の「日本一」。南区は男女ともに全国平均を下回り、男性は市内18区中17位、女性は18位だった。女性は過去3回、いずれも中区や鶴見区と並んで最下位だったが、今回は初めて単独最下位となった。
南区は健康上の問題で生活が制限されない「健康寿命」の類似値とされる、日常生活に介護を必要としない「平均自立期間」も短い。15年に市が公表した調査によると、南区の男性は77・84歳、女性は81・41歳で平均寿命と同様に18区中、17位、18位だった。
南区によると、過去の調査では、飲酒や喫煙をする区民が市内の他区より多いというデータもある。こうした生活習慣が寿命の差に出ているという見方もある。また、15年度の南区の特定健診受診率は19・3%で市内最低。また、受診者に占めるメタボリックシンドロームと予備群の割合は市内1位だった。
こうした背景から区は生活習慣病予防のために、健診結果の見方を分かりやすく説明する講座や保健師らが生活習慣を見直すアドバイスを行うなどして、健康寿命の延伸に躍起になっている。
南区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|