市立日枝小学校の住田昌治校長がリーダーとして、学校組織を作る上で大切にしている「任せる」ことについてまとめた本「『任せる』マネジメント」を6月に出版した。指示を出さず「信じて任せる」ことで主体的に行動できる教員を増やし、より良い学校づくりを実践してきたことを紹介している。
住田校長は2010年に永田台小の校長に就き、「元気な学校づくり」の実践者として全国の教育関係者から注目を集めた。18年に日枝小へ異動。19年1月には、学校づくりや働き方改革などについてまとめた本「カラフルな学校づくり」を出版している。
主体性引き出す
前著は学校づくり全体について書いたのに対し、今回は校長として実践してきた組織運営、マネジメントについてまとめた。住田校長は「これからは、自ら考え、主体的に行動し、社会を変える力を持つ子どもを育てることが求められている。まずは教職員がその力を身につけることが不可欠」と言い「『指示待ちの教員が多い』と悩む校長は多いが、校長自身が指示待ち人間を作っているかも知れない」という。その上で、教員の主体性を引き出す方法として「任せる」ことが重要だと力説する。
職員会議での議論も「大体の場合は、校長が決めても若手教員が決めても大差ない」といい、「教員が決めたならば、意欲的に取り組み、結果にも責任を持つ」と任せることの重要性を説く。その結果、日枝小の教員からは「『子どもに任せている』という言葉を多く聞くようになった」と成果を実感するようになった。本は「信じて任せることで、子どもも大人も育つ」と締めくくっている。
価格は1800円+税。問い合わせは学陽書房【電話】03・3261・1112。
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