新型コロナウイルスの影響で苦境に立つ飲食店を応援しようと、宮元町の印刷会社・横浜プリント(福谷英樹社長)が地域の有志と協力し、蒔田駅周辺でテイクアウトできる飲食店を紹介したマップ「蒔田deおうちごはん」を製作し、駅周辺の1万世帯に戸別配布した。マップには21店舗の情報が簡潔にまとめられ、「行きつけの店」を探す一枚となっている。
マップはA3判、二つ折りの両面。主に制作したのは同社の金納直彦さん。5月に入り、蒔田地区の住民から「コロナ禍に苦しむ地元飲食店の力になれるものを作れないか」との相談を受けた。福谷社長に相談の上、すぐに行動。蒔田駅周辺の飲食店に協力を呼び掛け、21店舗が集まった。
制作費用は参加店舗から協力金500円を募った以外は横浜プリントが負担。店側は「作ってくれたお礼に」と募金箱を設置するなど、地元の絆が深まっている。金納さんは「こちらが恩返しする立場なので恐縮。皆さんのご厚意に深く感謝したい」と頭を下げる。
作りは表面に地図、裏面に各店の情報を入れた。子どもや高齢者でも分かるよう、文字や記号を大きくするなどして工夫。店の特長やメニューが簡潔に書かれている。自宅にマップが届いた男性は「パッと見て店の場所が分かるのが良い。チェーン店で食事することが多いので、これからは地元の飲食店を使うように意識したい」と話し、21店舗の「全店舗制覇」を目指すという。
同社は新型コロナ収束後は、仕事帰りの人が気軽に立ち寄れる店をまとめたマップの作成を検討するなど、継続した支援を行うとしている。
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