薬物やギャンブル依存症者を抱える家族らによるNPO法人「横浜ひまわり家族会」(岡田三男理事長)による「薬物依存症者と家族フォーラム」が8月23日にオンラインで行われた。
フォーラムは当初、みなみん(南公会堂)で行う予定だったが、新型コロナウイルスの感染防止のため、ビデオ会議アプリ「Zoom」を使っての開催となった。Zoomで約50人、みなみんでのモニター視聴に約30人が集まった。
家族や周囲の信頼
依存症者を支える家族らへ向けて、精神科医で奈良県のハートランドしぎさん臨床教育センター長の長徹二さんが講演。薬物やアルコール、ギャンブルについて長さんは「生きるのが難しいところにやってくる浮き輪のようなもの」と説明。依存症者を家族や周囲が支援するには「本音を話せる関係性が必要」とし、「治療の側面からは正論も大切だが、家族の支援は信頼性や関係性が重要」と訴えた。さらに、依存症者に対して、「病院よりも自助グループへ通う方が良い」と治療だけではカバーできない部分の重要性を強調した。
長さんは画面の向こうにいる視聴者へ質問を出し、依存症者や支援者の立場に立ってもらうことを呼び掛けた。「母親の立場で、依存症の息子から『勉強のために本を買いたいので5千円が欲しい』と言われたらどう対応するか」などと聞いた。長さんは「『自分で勉強するのは良いこと』など、寄り添う姿勢が大切」と述べた。最後に「息の長い支援をするには、決して自分を責めないようにしてほしい」とまとめた。=「デスク・レポート」に関連記事
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