心臓の難病を抱え、2016年に米国で心臓移植手術を受けた森川陽茉莉(ひまり)ちゃんが9月30日、入院先の東京都内の病院で冠動脈疾患による虚血性心筋症で亡くなった。5歳8カ月だった。
陽茉莉ちゃんは15年1月、当時井土ヶ谷上町に住んでいた会社員・森川孝樹さんと佳菜子さんの長女として誕生。生後2カ月で心臓の筋肉が広がる難病の「拡張型心筋症」と診断され、当初は投薬治療で回復を試みたが、症状が悪化。16年3月、両親は心臓移植手術を受けることを決断。国内で小児への移植手術は臓器提供者が少なく、いつ手術を受けられるか分からないため、米国での手術を決意した。
全国から支援
手術費2億9500万円は支援者による「ひまりちゃんを救う会」が中心になって集め、県内や森川さんが生まれ育った沖縄県などから支援が寄せられた。同年11月に手術を受けて移植に成功。17年3月に帰国し、都内の病院でリハビリに励んでいた。その後は検査を続けながら両親と一緒に暮らしていた。
しかし、今年7月に冠動脈疾患が見つかり、入退院が続いたが、9月30日に息を引き取った。
両親は「救う会」のフェイスブックページで「移植のため、温かいご支援をくださった方々、心臓のドナーになり、命を授けてくださった小さなヒーロー、治療やリハビリでお世話になった方々、ひまりに優しく笑いかけ、支えてくださった全ての方々のおかげで、ひまりは笑顔にあふれた日々を送ることができました」とコメントを発表。「ひまりと同じような病気を抱える方々の治療法が見つかるように」と病理解剖に協力したことも公表している。
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