横浜を舞台にした作品を書き続けている小説家の山崎洋子さん(73)の講演会が11月28日に南区役所で行われ、約80人が話を聞いた。読書活動推進を目的に区役所と南図書館が行ったもの。
山崎さんは1986年に真金町の遊郭を舞台にした『花園の迷宮』で江戸川乱歩賞を受賞。99年、「GIベイビー」と呼ばれた混血児や「伝説の娼婦」”メリーさん”を描いた初のノンフィクション『天使はブルースを歌う』を出版。以来、横浜をテーマにした作品を多く発表している。
講演会では生い立ちを語り、幼少期に父親の再婚相手から虐待を受けていたことなどを明かした。小説家として活躍する中、夫の介護に疲れ、創作エネルギーが生まれない中、50歳の時に野毛で行われていた「大道芝居」に加わり、名前も知らないさまざまな経歴の人と舞台をともにすることで活力を得て、今まで見えなかった横浜の魅力を感じたという。
光が当たりづらい女性を題材にした作品が多いことについて、「もしかしたら、自分がそういう立場になっていたかもしれないから」と話し、今後も女性のノンフィクション作品を書きたいとしていた。
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