南区野球協会の理事長で横浜スポーツ表彰の「スポーツ功労賞」を受賞した 石井 小夜子さん 六ツ川在住 71歳
性別の壁超える勇気を
○…スポーツの発展などに大きく貢献した人に贈られる名誉な表彰を受賞。南区野球協会の舵取り役を10年間担っていることや南区スポーツ協会での活動が認められた。コロナ禍で野球大会の運営に苦労するが「今こそ、スポーツを通じて地域の絆を強める時。皆さんが安心して体を動かせる仕組みづくりを全うしたい」と責任感が強い。
○…横須賀市出身。中学でソフトボールに打ち込み、高校でもプレーを考えたがソフト部がなく陸上部に入った。「女子部員は自分だけで最初は不安だったけど、男子が気さくに接してくれたから3年間楽しめた。スポーツに『性別は関係ない』とみんなが教えてくれた」と懐かしげに語る。男性役員が多い野球協会に抵抗なく飛び込む原動力になったとも。
○…34年前に南区で暮らし始めると、主婦によるソフトボールチームに入部したが数年で廃部となった。「ソフトがしたいのにできないのは何かの運命かな」と苦笑い。野球少年の母親だったことから、「いっそのこと野球の審判員を目指そう」と決心。1998年に資格を得ると、小学生女子野球の全国大会の試合も経験した。今も県内に3人しかいない女性審判員の一人として活躍する。「女子児童のお母さんが『子どもが多感な年頃なので女性だと安心する』との言葉をかけてくれる。子どもたちが後悔しないように責任を持ってジャッジしたい」
○…「一日1万歩」が日課。ウォーキングやランニングで汗を流す姿に高校時代に長距離の選手として活躍した面影が残る。野球少年の孫が2人いるが「協会の活動と練習日が被ってなかなか応援に行けない。行っても色々口出ししちゃいそうで孫に悪いから」と笑う。これから10年、20年と元気に駆け抜ける。
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