南永田団地で暮らす在日外国人が日本文化を体験する「多文化国際交流会」が3月27日に同所で行われた。新型コロナウイルス対策を講じた上で、茶道や折り鶴を楽しむ家族連れが目立った。
同団地には中国やフィリピンなど、外国にルーツを持つ人が住むが、言葉の壁で地域になじめないこともあるという。そうした状況を改善しようと、外国人の生活支援などを行うみなみ市民活動・多文化共生ラウンジと団地を管理するUR都市機構、住民有志が交流会を企画した。
前半は中国とバングラディッシュ出身の住民が母国の習慣や民族衣装を紹介。日本との相違点などを分かりやすく説明すると、2人に大きな拍手が送られた。
後半は団地住民らによるNPO法人が運営する「サロンほっとサライ」のメンバーを中心に茶道や折り鶴など、日本の伝統文化で交流した。バングラディッシュ出身のハミドル・ハクさんは「日本語がうまく話せなくても楽しめた。団地内のコミュニケーションを大切にし、知り合いを増やしていきたい」と話した。
祭りで「つながり」強く
南永田団地内にある商店街の空き店舗を活用して異世代交流を図るイベント「つながり祭」が4月17日に行われる。2カ月に1回開催される恒例行事だが、緊急事態宣言の影響で1月以降は開催を見送っていた。
菓子や飲み物の模擬店のほか、子ども向けのゲームコーナーなども予定している。つながり祭を運営する「永田みなみ台ほっとサライ」の渡邊 乃志男さんは「多文化国際交流会でできたつながりを強固にできるようにサポートしたい」と意気込みを語る。
祭りの前には団地近くの永田台小学校の児童と協力し、地域の清掃活動を実施。永田みなみ台連合自治会の常木敬司会長は「まちをきれいにして気持ち良く祭りに参加したい」と話している。
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