横浜橋通商店街(高橋一成理事長)が2月12日、秋田県湯沢市の小学生らが米粉を使って作った「犬っこ」と呼ばれる人形を配布するイベントを行う。昨年、湯沢市の依頼で初めて実施し、買物客にも好評で同市のPRにもつながったことから今年も行うもの。商店街は「湯沢の子どもの気持ちを応援したい」としている。
湯沢の「犬っこ」
秋田県を代表する行事の一つである「犬っこまつり」は、毎年2月に湯沢市で行わている。全国から愛犬家らが訪れ、2020年には約16万5千人を集めた。
湯沢市によると、400年以上前、白昼に人家を襲う大盗賊を殿様が退治し、再び悪党が現れないように、米の粉で小さな犬や鶴亀を作らせ、旧小正月の晩に家の入口などに供えたのがまつりの始まりだという。
20年9月に湯沢市出身の菅義偉氏が首相に就任した際、同商店街が祝賀イベントを行ったことを知った湯沢市が横浜でも「犬っ子」を知ってもらおうと、商店街に依頼。昨年2月、犬っ子を買物客に配布するイベントを実施した。湯沢の小学生が作った手のひらに乗る小さな人形を130個配り、同時に湯沢市の観光ガイドブックなども渡してPRした。
昨年は「魔除けになるなら人形を家に置きたい」など、買物客に好評だったことから、今年も湯沢市が商店街に依頼して配布を行う。湯沢市から送られてきた小学生らが作った約200個の犬っ子を午後1時から商店街事務所前で配布する。湯沢市で12日、13日に予定していた「犬っこまつり」は感染拡大防止のため、昨年に続いて中止となったことから、商店街は「犬っこを作った湯沢の子どもたちの思いを応援したい。私たちも犬のように真っすぐ走り続けたい」と話す。
同商店街の高橋理事長は「コロナ収束後は、湯沢の方が商店街を訪れてほしい」としており、今後の交流にも意欲を見せる。コロナ禍前は北海道や秋田から修学旅行で横浜を訪れた中学生が同商店街で地元の特産品を販売する企画を行うなど、他都市との連携にも積極的に取り組む。
配布に関する問い合わせは同商店街【電話】045・231・0286。
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