井土ケ谷下町のパチンコ店「ドキわくランド井土ヶ谷店」がスマートフォンの位置情報を利用し、電化製品などに替えられるポイントを付与するサイトで地元を盛り上げる取り組みを進めている。コロナ禍に苦しむ飲食店や災害時の避難場所を紹介し、地元経済の活性化、住民の防災意識向上などをねらう。
密回避で活性化
同店は「南区桜まつり」や市立永田台小学校で行われる「ヨコハマみなみ夏まつり」に参加するなど、まちを盛り上げる取り組みに協力してきた。しかし、コロナ禍になって、地域行事が中止となり、対面での地域活動が難しくなった。
そうした中で着目したのが株式会社ピットアース=本社・東京都=が運営するスマートフォン向けサイト「カナエ〜トレジャーマップ〜」。同サイトは位置情報を利用し、住んでいるまち周辺のスポットを巡り、ポイントを貯めるサービス。「マイホール」に登録した店舗周辺のマップが表示され、店や施設に行って「チェックイン」という項目をタッチするとポイントが付与。電化製品などと交換できる。
他店舗に先立ち、昨年3月からサイトの活用を開始。マップには飲食店や指定緊急避難場所などが表示され、楽しく地域の情報が得られる。サイトを利用する区内在勤の20代男性は「地元飲食店の魅力に気付き、よく利用するようになった。いざという時の避難場所も知ることができて便利」と話す。
LINEも活用
同店は無料通信アプリ「LINE」を使った情報発信にも力を入れる。公式アカウント内に「ランチ MAP」という項目を設け、和食や洋食などの幅広い分野の飲食店を紹介している。
そのほか、ツイッターなどのSNSを使った広報に力を入れるなど、非接触での発信に努める。
社協に食品寄付
昨年5月から、賞味期限が迫った景品用食料品を井土ケ谷上町の親と子のつどいの広場「えの木」を通じ、井土ケ谷地区社会福祉協議会に寄付。食品ロス削減や経済的に厳しい家庭を支援する。また、町内会の役員が食料品を一人暮らしの高齢者に配布し、コミュニケーションを図る貴重な機会となっている。同店の澤田和也店長=人物風土記で紹介=は「『地元にドキわくがあって良かった』と思ってもらえるサービスを提供し、地域に根差した取り組みを広げていければ」と話している。
サイトの利用は会員登録が必要。詳細は下記の二次元コードで確認を。
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