迅速対応が奏功
デイサービスなどを手掛ける「セントケアRe-has永田台」の介護職員・前杉隆矢さんが特殊詐欺を未然に防いだとして、12月1日、南警察署(田上数仁署長)から感謝状を受け取った。
前杉さんは11月11日午前10時ごろ、送迎のために利用者の80代女性の自宅を訪問。すると、女性が「息子がかばんを落として大変なことになっているので、今日は施設には行けない」と話した。その場で女性に「詐欺だと思うから気を付けて」と注意を呼び掛けて施設へ連絡。施設が女性の緊急連絡先である長女に連絡し、長女が長男に確認して事実ではないことが分かった。前杉さんの迅速な判断が詐欺の発生を防いだ。
オレオレ詐欺多発
南署によると、南区内で今年10月末までに発生したオレオレ詐欺などの特殊詐欺は29件で被害額が約4100万円。昨年と比べて被害額が400万円減少したが、発生件数は1件増加。依然として、予断を許さない状況が続いているという。
29件のうち18件がオレオレ詐欺で、犯人は電話などで言葉巧みにお金を騙し取ろうとする。県内では医療費などの還付金名目で現金を振り込ませる「還付金詐欺」の被害が多発し、オレオレ詐欺と合わせると全体の7割以上を占めるという。
高齢者を狙った詐欺が多く、南署は警戒を強化。区役所と連携し、迷惑電話防止機能付き機器の貸し出しサービスを行うといった取組を進めている。田上署長は「家族や身近な人の電話番号を登録するだけでも被害防止になる。不審な電話があれば、遠慮しないで警察に連絡してほしい」と呼び掛ける。
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