プロ野球「横浜DeNAベイスターズ」の元選手で、現在はアメリカンフットボール選手として活動する石川雄洋さん(36)が12月13日、南が丘中学校で「夢」をテーマにした講演を行った。石川さんは「一度や二度の失敗で夢を諦めるのはもったいない」と話し、進路選択に悩む生徒にアドバイスを送った。
野球からアメフトへ
石川さんは2004年に横浜高校から横浜ベイスターズ(当時)に入団し、主に内野手としてプレーした。2012年にはDeNAの初代キャプテンに就任。通算1169試合の出場で1003安打を放った。20年にDeNAを退団し、21年にアメリカンフットボールの日本社会人Xリーグの「ノジマ相模原ライズ」に入団。アメフト選手として再出発した。
講演は、南が丘中の教員が石川さんと高校の同級生だった縁から実現。「夢」をメインテーマとした同様の内容を2回に分けて行い、約600人の生徒が参加した。
「自分を信じて」
石川さんは野球からアメフトに転向する際、「応援してくれる人がいる一方で、反対する人も多かった」と述懐。身近な人には進路を相談したというが、転向を決心したのは自分自身だったと説明。様々な意見に耳を傾けた上で、自分がやりたいことを貫く姿勢が大切だと語った。「周囲は自分が思っているほど人に関心がない。恐れずに新しいことに挑戦してほしい」と呼び掛けた。
昨今、社会問題となっているSNSでの誹謗中傷についても言及。「人の悪口を言う人は本気で夢を追いかけたことがない人だと思う。そういう人の影響で夢を諦めないでほしい」と話した。
「横浜に恩返しを」
講演後、じゃんけん大会を行い、石川さんのサイン入りバットなどを生徒にプレゼント。「横浜は思い入れのある場所。恩返しができるような活動に取り組みたい」と今後の展望を語った。
南が丘中は今年5月に創立60周年を迎えた。新型コロナウイルスの影響で記念事業の実施が難しい中、石川さんの来校が励みなったという。
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