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3月28日
南センター内の福祉施設「南寿荘」が南区内で競技人口が減少傾向にあるゲートボールを身近に感じてもらおうと、子ども向けの体験イベントを1月29日に同センターで初めて行った。子どもたちは南区ゲートボール連合の会員からスティックの握り方などを教わり、器用にボールをゲートに入れていた。
30年で会員大幅減
ゲートボールは5人1組の2チーム対抗で行う。ボールをスティックで打ち、決められた順に3つのゲートを通過させ、ゴールポールに当てれば上がりとなる。高齢者のスポーツ・文化の祭典「ねんりんピック」の正式種目で、シニア世代が中心にプレーする。
南区ゲートボール連合は1983年に発足した。結成当時は約200人の会員がいたが、今は約40人までに減少。同連合によると、定年後も仕事を続ける人や趣味の多様化が会員減少の原因だという。ゲートボールが高齢者のスポーツという印象が強く、若者がプレーする機会が少ないことも要因だ。
南センターには区内で唯一のゲートボール場があり、大会が年4回行われ、南寿荘が主催の大会もある。ゲートボールは頭を使うことが求められるため、南寿荘は認知症予防などに期待できるとして、競技の普及に力を入れている。昨年、同連合と協力して、60歳以上の初心者を対象とした練習会を6回行った。参加者のコミュニティーができるなど、競技人口の回復に希望が出てきた。
多世代交流の一助に
南センター内には南寿荘のほか、南地区センターが入っている。それぞれで責任者を務めている南センターの田中裕司館長=人物風土記で紹介=は「地区センターは子育て世代や子どもの利用も多い。施設のシンボルでもあるゲートボール場を生かしたかった」といい、多世代交流ができるイベントを企画した。
3世代で参加も
イベントでは同連合の坂本和枝会長らが指導。コロナ禍を考慮して小規模で行ったため、参加者は18人だったが、親子3世代で参加する家族が見られた。子どもがゲートボールのルールを理解するのが難しいと考え、スティックで打ったボールをゲートに通すだけの簡略化したゲームに変えて行われた。1人20回打ち、通った回数が多かった人から順番に景品と新聞紙で作られたスティックがプレゼントされた。
小学生の孫2人と参加した齋藤英明さんは「孫と同じ土俵に立つことができて楽しかった。帰宅後、孫がプレゼントされたスティックでテニスボールを打って遊んでいた」と話し、ゲートボールの魅力を次代に伝えるという目的が果たされたようだった。坂本会長は「若者に向けた活動を進めていきたい」とゲートボール人口の回復に努めていく。
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