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3月28日
子どもに防災意識を持ってもらおうと、昨年から「防災てらこや」の取組を進めてきた横浜橋通商店街と野毛印刷社、南消防署の3者が2月28日、消防庁の「防災まちづくり大賞」で日本防火・防災協会長賞を受賞した。保育園児への防災絵本の読み聞かせや小学生向けの消防署見学会を行うなど、商店街を中心にしたコミュニティーづくりが評価された。
同大賞は地域に根差した団体など、多様な主体による防災の取組を表彰するもの。今回は全国の17団体が表彰された。神奈川県内で表彰を受けたのは3者のみ。
空き店舗で体験企画
「てらこや」は商店街の高橋一成理事長が空き店舗を利用した多目的スペースの活用法を考える中で消防署に相談して実現したもの。商店街を中心に人々が集い、交流し、防災を学ぶコミュニティーをつくることを目的にした。
昨年4月に多目的スペースを使い、近隣の保育園児に火災予防に関する絵本の読み聞かせを行った。絵本は新川町に事務所がある野毛印刷社が市との共創事業で発行したもの。5月に南吉田小学校の児童と保護者を対象にした南消防署見学会を企画。夏休みには多目的スペースで小学生に地震での液状化現象やランドセルに常備する防災用品について考えらもらう体験を行った。9月には南吉田小でクイズやゲームを交えた防災体験企画を実施。年間を通して様々な取組を進めてきた。
企画は商店街周辺の地区を対象にしていたが、南吉田小での体験企画の評判を知った蒔田小放課後キッズクラブから依頼を受けたこともあり、他地区の学校関係者からも注目されていた。
春の火災予防運動の初日である3月1日には、南吉田小3年生が商店街で買物客に火災予防を呼び掛けるチラシなどを配布。その後、3者から児童に感謝状が贈られた。
同商店街の高橋一成理事長は「保育園児から小学生まで一生懸命取り組んでくれた。商店街でやったことに意義がある」と話した。南消防署の今山徹署長は「子どもたちが学んだことを地域に還元するところまで発展した。目指していた防災まちづくりの姿になった」と民間と連携した取組の成果を語った。
3者は今後も「てらこや」を継続し、防災によるまちづくりを進めていく考えだ。
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