横浜市が新しい図書館像を考えるワークショップを6月11日に開始した。7月1日まで4回行い、市民の声を聞きながら「図書館ビジョン(仮称)」の策定を目指す。
市はビジョンの策定へ向け、子育て世代をはじめとした市民が居心地良く過ごせる場としての図書館のあり方を調査。幅広く意見を聞くためのワークショップを企画した。事前に参加者を募ったところ、約200人の応募があり、4回で160人が参加する予定。
子育てなどテーマに
11日に上大岡で行われた初回に続き、2回目が18日に都筑区役所で行われた。37人の参加者は他都市や世界の図書館の例などに関する話を聞いた後、5つのグループに分かれて「行ってみたくなる図書館」「子育てと図書館」「まちの魅力づくりと図書館」をテーマにアイデアや要望、意見を出した。
「行ってみたくなる―」では、図書館内にカフェやキッチンの併設を求める声や談話スペースを作ってはどうかという意見もあった。図書館を訪れる人が様々な形で交流できるよう、読んだ本の感想を手紙形式で募る案も出た。「子育て―」については、子育て当事者から託児室や靴を脱いで上がれる場所の設置といった要望が出たほか、子どもだけ、大人だけが入れるスペースを求める声も聞かれた。「まちの魅力―」では、図書館を多世代交流の場として機能させるべきという意見が相次いだ。
参加者の発表を聞いた山中竹春市長は「図書館は子育ての核になる。居心地が良く、通いたくなる場所にしたい」と述べ、世代交流機能を求める声が多かったことに対し、「図書館が世代ごとの場所になっている、交流の場所になっていないという意見は響いた。皆さんの思いを真摯に受け止めたい」とした。
ワークショップは24日、7月1日に実施。その後、有識者のヒアリングなどを経て、市は今年度中にビジョンの素案を策定する意向だ。
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