南区を拠点にするNPO法人「ソーシャルアート市場」は3月2日、弘明寺町にある「アートスタジオ アイムヒア」で、全盲者によるライブアートイベント、「Art In The DARK」を開催した。
同法人は2023年4月に設立。アートをテーマに障害者(児)の社会参画と障害に関わる全ての人々の社会的貢献を高める活動を行っている。
全盲者が作品描く
イベントは全盲者2人がキャンバスに作品を描き、目が見える参加者が鑑賞するもの。暗闇の中で健常者がアート活動をする形式は世界各地で行われているが、同法人代表理事の島田皇さんは「全盲の方がクリエイティブ側に回るのは初めてではないか」と話す。
また、鑑賞する側が直前までアイマスクを装着し、視界が奪われた状態でアーティストと対話ができることも特徴的。「視界が失われると感覚、特に聴覚が研ぎ澄まされて、様々なことを感じ、考えるようになる」と島田さんは言う。
今回は試験的開催のため、関係者以外の鑑賞はなかったが、今後は一般客も受け入れる形での開催を検討する。同法人は障害があるアーティストを募り、収益化を図るほか、障害者アーティストによる名刺販売も行う。
昨今、障害者アートが注目を集めている状況に島田さんは「障害福祉施設に属している人、一部のスター作家ばかりが活躍している。もっと多くの障害者に自由に、身近にアートを楽しんでほしい」と話す。
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