南警察署の署長に就任した 浅井 定夫さん 大岡在住 58歳
市民の気持ちに笑顔で応える
○…川崎市内の8署の連絡調整などを行う部署から異動して3週間あまり。出勤前には大岡川沿いを散歩するなど、区内を歩いている。「交通、防犯などの関係団体を含めて、まちが一つになって南区を良くしていこうという協力的な雰囲気を感じる」という。署員を「元気があって明るく、チームワーク良く仕事ができる下地ができている」と評し、風通しの良い職場を作りたいという。
○…磯子区杉田生まれ。警察署で事務の仕事をする姉の姿を見て「世の中の役に立ちたい」と思い、警察官になったのが27歳。それまでは、大手スーパーの玩具売場で働いていた。わくわくしながらおもちゃを手にする子どもを見て「お客様がいてこそ生活が成り立つ」と思っていた。警察官になっても「住民の税金で仕事をさせてもらっている」と基本的な考え方は変わらない。就任以降「市民の気持ちになって接しなさい」と署員に説くのは、民間での経験があるからこそ。
○…警察庁装備課に出向していた1994年。警察官の制服が一斉に変わったが、「拳銃が取り出しづらい」「警棒が折れる」などの苦情が全国から寄せられ、その処理に追われたことを思い出す。「落ち着くまで半年かかった。変更を決めたのは前任者だったのだけどね」と苦笑い。
○…金沢区に住む妻、娘と離れ、官舎で一人暮らし。学生時代から料理が得意で、今でも自炊派。最近凝っているのはパン作り。「インターネットで調べて粉の配分を研究している」と笑顔。「なかなかうまく焼けないね」と言うものの、以前は自分で焼いたピザを署員に振る舞い、大好評だったこともある。署のある弘明寺付近は子どものころからよく来ていた場所で南区の地理は把握している。「南区の住民が安心して暮らせるまちへ、署員一丸となってまい進したい」。親しみを感じさせてくれる笑顔で地域に溶け込み、安全・安心な南区を作っていく。
|
|
|
|
|
|