横浜市では先ごろ、安全対策を講じる踏切の対策内容をまとめた「踏切安全対策実施計画」を公表し、樹源寺踏切と上星川7号踏切に関して、5年間を目途に歩行者対策を実施することが明らかになった。
横浜市は、市内167カ所の踏切に対し、安全対策を計画的に進めるため策定した「踏切整備計画」を昨年4月に公表した。今回とりまとめた実施計画は、整備計画内にある、安全対策を進める10カ所と連続立体交差候補5区間の対策について、今後の対策内容をまとめたもの。
樹源寺踏切は、現在の踏切を廃止し、跨線人道橋を整備する方向になった。JR東海道線・横須賀線の保土ヶ谷駅―東戸塚間に位置し、全長24m。線路の南側に位置する寺院と北側の墓地を結ぶ歩行者専用踏切で人の往来は通常少ないが、彼岸や盆の時期を中心に参拝者が利用している。
4つの線路を渡り、途中には段差もあり、「過去には高齢者が渡り切れずに列車が緊急停車することもあった」と市の道路局担当者は説明し、歩行者の安全を確保するため、近くに跨線人道橋を設置し踏切を廃止する。2018年度中の完成を目指す。
東部方面線整備後に
相鉄線西谷駅近くの上星川7号踏切は、踏切の拡幅やカラー舗装などの安全対策を講じる。幅4・7mの踏切に1日1100台ほどの車両が通行し、歩行者の安全対策が必要となっていた。現在、西谷駅では東部方面線の整備を進めているため、終了後の19年度中の完成を目指している。
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