元プロ野球選手でコーチ、解説者を務めた 辻 恭彦さん 仏向町在住 74歳
いつまでも向上心胸に
○…阪神タイガーズや大洋ホエールズで22年間、捕手として活躍した元プロ野球選手。”ダンプ”の愛称で親しまれ、江夏豊氏らから絶大な信頼を受けた。42歳で引退後、大洋、阪神などでコーチとして15年間にわたり選手育成の貢献。その後も横浜球友クラブや明治学院大学の監督・コーチなどを歴任し、野球解説者としても活躍した。
○…「敷かれたレールの上を歩くように自然と野球の道を歩んできた」。名古屋で生まれ、兄弟に混じり野球に興じた。小学5年生になるとチームに入り本格的に取組むようになり、中学3年生から捕手に。愛知の強豪校に進学するもグラウンドがなく、仲間と共に学校から走って40分も離れた山中に練習の場を整備したが、作業中に友人が土砂に巻き込まれ命を落とした。「そこから本当の野球人生が始まった」。一度も練習を休まず3年生の時には甲子園に出場。「友人が甲子園に連れて行ってくれた」
○…プロ入団は誰にも相談せず、自分で決めた。良い投手を見つけるとよくアドバイスし、変わっていく姿に教える楽しさを覚えた。「球を捕るだけでも学ぶことは多い」と3年間、毎日600球受けたことも。監督から頼まれたコーチの任を57歳で終え、時間を持て余していると友人から喝が。「なにしてんねん!なにかすぐにやらんと死ぬぞ」。興味が湧いた整体学校へ通い、半年で資格を取得。整体師、整体学校の講師、野球チームの監督も務め、今年で15年目を迎える。
○…「やりたいことができる今が一番。選手時代よりも楽しい」と充実した笑顔を見せる。「この歳で10代の若者と野球を通じてしゃべれる。こんな幸せはない」。教え子のために数年前から否定的な言葉は使わず、ポジティブな言葉を使うよう心掛けている。「相手が笑顔で帰るようになった」と微笑む。新たな目標は、保土ケ谷に整体と野球教室を一つにした場を作ること。飽くなき向上心に燃える。
〈神奈川県後期高齢者医療広域連合からお知らせ〉【75歳以上の方が対象】いざ、健康診査へ!今こそ自分の身体を見つめなおす時 |
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