岩崎中学校の女子ハンドボール部が夏休み期間中に兵庫県内で開かれた「第48回全国中学校ハンドボール大会」で銅メダルを獲得した。中学入学後に本格的にハンドボールを始めたというメンバーが大半を占めるチームが努力を積み重ね、ハンドボールが盛んな地域の強豪チームを破るなど大躍進。全国制覇への夢は後輩に託された。
全国から各地の予選を勝ち抜いた23チームが出場した今大会、同校は相手のボールを積極的に奪いに行く「攻撃的な守備」から、早いパス回しでゴールを奪う攻撃スタイル「パスアンドラン」を軸とした「堅守速攻」で悲願の全国制覇に挑んだ。
同部は35年前の夏、全国制覇を果たしているがその後は低迷。名門実業団チームで8年間、選手として活躍した経験を持つ佐藤直博教諭が赴任して以降、徐々に力を付け4年前の春の全国大会で16強入り、2年前には8強に進出するなど着実に力を付けてきた。
今年のチームは春の全国大会でここ数年、跳ね返され続けたベスト8の壁を突破し、勢いそのままに準優勝。大会が終了するとすぐに、全国の頂への「あと一歩」を埋めるべく、練習に明け暮れてきた。
春の王者と再戦
中学生レベルでは難しい戦術とされている「堅守速攻」スタイルがしっかりと機能し、1、2回戦を危なげなく突破。3回戦では前半を同点で折り返すも後半で本来の力を発揮しベスト4進出を決めた。
迎えた準決勝戦で対峙したのは春の全国大会の決勝で力の差を見せつけられ大敗した石川県の芦城中学校。岩崎中のメンバーが夏の大会を前に掲げた目標は2つ。「全国制覇」と「芦城中へのリベンジ」だった。
リベンジの舞台は岩崎中が先制しスタート。しかしミスを見逃さない王者が速攻で得点を重ね、徐々に差を広げられる展開となった。後半は五分の戦いを繰り広げるも点差は縮まらず22対18で涙をのんだ。
チームをけん引した亀田京香さん(3年)は「結果は残念だったが、春に大差で負けた相手を追い詰めることができた。自分たちの取り組みが間違ってなかったことが証明できた」と充実の表情を浮かべた。亀田さんとともにチームをまとめ、GKとして再三にわたりゴールを守った薄田七湖部長(同)は「メンバーと何度も話し合い辿り着いた場所。悔しさもあるが充実感が大きい」と大会を振り返った。また佐藤教諭は「全国大会で2つのメダルを獲得したことはすごいこと。よくやったと思う」と話した。
|
<PR>
保土ケ谷区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|