「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2019」を受賞した 瀬戸 勇さん 横浜市消防局在勤 40歳
人と変わったことに取り組む
○…消防啓発イベントでの大道芸や聴覚障害を持つ人向けに手話と字幕付きの動画作成・配信と火災予防啓発へのユニークな取り組みなどで「地方公務員が本当にすごい!と思う地方公務員アワード2019」を受賞。「このイベント自体知らなかったので、最初『受賞おめでとう』と連絡もらった時には新手の振り込め詐欺かと驚いた」と受賞当初の話を苦笑いを浮かべ振り返る。出初式だけでなく、各区の消防署の要請を受けて啓発活動を展開しているが「進化させたい」と意欲的だ。
○…聴覚障害を持った人と仲良くなり、手話スクールで手話を習い、健常者との間に立って手伝ったことに「誰かの役に立つ喜びを感じた」という幼少期。いろいろな方法でコミュニケーションが取れるということに気づきを得たという。その体験から聴覚障害者に向けた対応や災害時の現場で消防士同士が手話をベースにした会話の確立方法の発想などにも積極的に取り組む。
○…10年ほど前、ランドマークタワー前の広場で行われているパフォーマンスを見て「面白そう」と自ら道具を購入し、横浜大道芸倶楽部へ。ジャグリングを中心に教わりながら技を磨き、野毛大道芸などにも参加。「人と変わったことをやることが好きなんです。練習しているところを見に来て下さい」と笑顔で浮かべる表情から親しみやすさが滲み出る。
○…大学院修了後、民間企業を経て消防職員に。受験するには当時年齢制限ギリギリだったが、チャンスを自らの手で掴んだ。あれから10年あまり。多くの経験を積み上げ「広い土台を作らせてもらった。これからの10年はその土台に立ってこれからの消防をよりよくしていきたい」と穏やかな口調で話す姿に強い信念がうかがえる。
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