県自然環境保全センター(厚木市七沢)が2020年春のスギ花粉飛散量調査の結果をまとめ、「飛散のやや多かった19年春に比べると減少するものの、例年並み」との予測を公表した。
スギは2月から4月に花粉を多く飛散させる。花粉を飛散するのは雄花のみで、この着花量を調査し花粉飛散を予測する取り組みを県は20年ほど前から実施している。
同センターによるとスギの雄花の着花形成は花粉が飛散する前年夏の気象条件との相関が高く、気温が高く、少雨で日照時間が多い時は着花形成が促進され、雄花が多く着く傾向にあるという。昨年の夏は7月が涼しく、雄花の着花量が少なくなる条件が整っていたが、8月に入ると気温の高い日が続き、着花量はそれほど減少しなかったという。
同センターでは花粉の発生源対策として花粉の少ないスギ・ヒノキの品種の選抜と実用化などを行っている。また、花粉を飛散させない「無花粉スギ・ヒノキ」の開発も進めており、今年の春には1万本程度の苗木を出荷する見込みとなっている。
|
<PR>
保土ケ谷区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|